法廷日記





Blog Insight

弁護士の Blogでは、大きく分けて、2つのカテゴリがあります。

一つは、潜在的依頼人を発掘する目的で開設された、広告宣伝機能を併せもつ marketing 的なブログです。弁護士ブログの多くがこのカテゴリと言ってもよいかもしれません。

若手の弁護士の中には、元来匿名ツールであった Twitterを駆使して交通(あるいは集客)を図っていることも今や珍しくありません。そして、Twitter 弁護士のほとんどが同時に Blog を持っていますから、こうなるともう marketing ツール以外の何物でもありません。

一方、純粋に、表現者あるいは発言者としての強い意欲を見ることのできるブログも散見します。

そもそも弁護士自体、「言葉」を武器にする職業ですから、自然、書き手として優れていて、そのような弁護士のブログは、読み物として十分に楽しめることになります。

弁護士自身が担当している具体的な事案などは、守秘義務の関係上、公にするにはある一定の歯止めを要すると思われますが、一般的な訴訟案件や事件に対する commentary や objection を交えた社会的思想的硬派のブログも目に付きます。

また、映画や小説など、法律以外の事象について、軽いタッチで書かれた essay も散見しますが、中には非常に優れたものがあります。


Blog Selection

本誌では、主に、後者のカテゴリに含まれるであろう表現者・発言者として書き続けている弁護士のブログを集めてみます。

選定では、いかにもアクセス増大を狙っているようなマーケティング色の強いブログはばっさりと捨てました。

たとえば来客が多いだの、忘年会のお知らせだの、法律事務所の情報宣伝に終始した掲示板的なブログとかです。

ここではむしろクリック理論に反抗的で読了感たっぷりのブログをセレクトします。

ただし、何気ない弁護活動や日常茶飯事を描いたようなものの中にも、弁護士の息遣いが垣間見え、一興です。こういったブログにもなるべく採り上げたいと思います。とても難しいのですが。

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  • 実務で使える弁護士ブログ




TheRanker×TheBlogger

上記のカテゴリによって類型し、セレクトした弁護士ブログについて、本誌では、そのアクセス状況をランキング統計する予定です。

また、弁護士ブログの中から、ユニークなブログも取り上げてみたいと思います。

なお、アクセス頻度が高い場合に当該ブログがよく読まれているかどうかは分かりません。巷のSEOが教えるように、因果関係がなくとも一定の相関関係があるなどとも言えません。クリック行為に作為があるからです。

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取材構成
本シリーズは弁護士が開設しているブログを対象に取材、調査しています。
内容に関する問い合わせは、編集部までお寄せください。